以前に静岡県富士宮市から、デジタル遺品の取り扱いに関する依頼をいただいたときのこと。その中で、お客様がLINEのトーク履歴の復元を依頼されました。
LINEに関してのデータ管理には、様々な進展が見られます。
例えば、国内でLINEのデータが完全に移転され、中国からのアクセスが遮断され、運用業務も終了するという大きな変革がありました。
LINEのデータ、国内に完全移転へ--中国からのアクセスを完全遮断、運用業務も終了
LINEのトーク履歴以外のデータは、LINEサーバ上に保存されているため、バックアップの手間はありません。LINEにログインすれば、データは自動的に復元されます。
しかし、トーク履歴だけはスマートフォンやタブレット内にデータが保存されているため、手動でのバックアップが必要です。
現在は自動バックアップ機能が実装されていますが、それでも万全ではありません。そのため、定期的な手動バックアップを行うことがおすすめです。
スマホトラブル【20】LINEトーク履歴の自動バックアップ設定
もちろん、バックアップ設定を自動にしておくことで安心感が得られますが、気になる時には手動でバックアップを行うことも重要です。
LINEでは、バックアップデータの保存にはLINE以外の外部クラウドを利用しています。
iPhoneの場合はiCloud、Androidの場合はGoogleドライブにトーク履歴がバックアップされます。
なぜLINEサーバが使われないかは少し不明瞭ですが・・・
通常、スマートフォンアプリはデータをクラウドやサーバに保管することが一般的ですが、一部のアプリはこのように機器内にデータを保存することがあります。そのため、機種変更時には注意が必要です。
今回のようにトーク履歴が消失してしまうと、後で非常に困ることがあるかもしれません。
そこで、事前にしっかりとバックアップをとっておくことが重要です。
お客様のデジタル遺品の取り扱いにおいても、このような細かい注意が大切ですね。
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