車に搭載していたHDR-102ドラレコの中に、下記の8GBのSDカードを挿入していたそうですが、その中のデータを閲覧できないとのこと。
SDカードは非常に安価に購入できるメディアですが、安価な分だけ耐久性は高くありませんので、こまめなデータのバックアップは必須です。
デジカメやビデオカメラの中にSDカードを挿入していて、数年分のデータが蓄積されておりバックアップも取っておらず、いざ故障した・・・というケースは非常に多いのです。
今回はドラレコ用のデータということで、通常のWindowsパソコンとはOSが異なりますので、なかなか厄介な案件です。
Windowsパソコンで外付けでデータ確認をしてみると、まず下記のようなエラー画面が出てきます。
場所が利用できません
D:\にアクセスできません。
パラメーターが間違っています。
Windowsエクスプローラー上にDドライブとして認識はされていますが、そのDドライブをクリックすると上記エラーが出てきて中のデータにアクセスできません。
ドライブD:を使うにはフォーマットする必要があります。
フォーマットしますか?
SDカードを何度か挿入し直すと、また別の上記エラーも出てきて、文面は異なりますが中のデータにアクセス不可な状況は同じ。ここでフォーマットすると、さらにデータ復旧が困難になるので、こうしたメッセージが出た時にはフォーマットせずに「キャンセル」を選択しましょう。フォーマットというのは初期化ということですので、購入時のまっさらな状態に戻すことを意味します。
USBメモリの診断ソフト「Check Flash」も試して物理故障のチェックもしてみましたが、実行自体が不可で何とも判断しにくい状況・・・
データ復旧専用ツールで復旧してみましたが、AVIファイルの復旧はできたものの再生が不可、動画閲覧ソフトをいくつか変えて再生テストをしましたが、どれも再生不可という状況です。
OSを変えてLinuxでも試しても不可、今回はデータ復旧が困難と判断して、料金は当然いただかずに返却となりました。
データ復旧も100%成功するわけではありませんので、その時々に応じて外注依頼することもありますし、柔軟に対応しています。
今回はお力になれずに申し訳なかったのですが、静岡県浜松市からのデータ復旧のご依頼でした。ドラレコもかなり手強いですね・・・
~関連記事~
デジタル遺品での折りたたみ式携帯電話(ガラケー)について
ガラケーもパソコンとは構造(OS)が違うので、データ復旧は困難なことが多いです。
USBメモリでのデータの長期保管は、あまりお勧めできません
大切なデータをUSBメモリに長期保管している方をよく見かけますが、せめて複数本にデータを複製するなど対策をするようにしましょう。
スマホだけでデータ管理はどうする?パソコンやSDカードをうまく活用しましょう
スマホやタブレットの場合には、クラウド・パソコン・SDカード・USBメモリ辺りを活用してデータ管理をしたいところです。